Camp Outdoor Life

3回目のデイキャンプで気づいた。キャンプは「特別」じゃなくていい

1回目は千葉の TORAMII で手ぶらキャンプ。テントの設営方法も分からなくて、レンタル道具の説明書を2人で読みながらどうにか建てた。でも焚き火と外で食べるご飯に完全にやられて、帰ってすぐ道具を揃え始めた。

2回目は浦安のデイキャンプ場。自分たちの道具を初めてフル投入した日で、ちゃんと設営できるか内心ヒヤヒヤしていた。サムギョプサルを焼いて、初めてドリップコーヒーを淹れて、「自前の道具でもキャンプできる」と分かった。

そして3回目。千葉県柏市の ogawa GRAND lodge FIELD。

この日も行く前からワクワクしていた。ただ、前の2回とは少し違う。1回目みたいな「大丈夫かな」という不安はもうなくて、純粋に楽しみなだけ。持ち物リストを見なくても荷造りできるようになっていた。

ogawa GRAND lodge FIELD — 芝生がきれいな直営キャンプ場

ogawa はテントメーカーとして有名で、その直営キャンプ場が柏にある。元ゴルフ場の跡地を使っていて、芝生の手入れが行き届いていた。冬でもサイトに緑が残っていて、ペグが地面にすっと入る。

トイレが清潔に管理されていて、水場からお湯が出るのは冬場には助かった。フリーサイトなので、空いている場所を見つけて好きなところに設営できる。

GRAND lodge FIELDのキャンプサイトに設営したNaturehike Village6.0テントとキャノピーの全景

設営が体に馴染んできた

サイトに着いて荷物を降ろす。Naturehike のテントを広げて、ペグを打って、キャノピーポールを立てる。焚き火台を組み立てて、IGT テーブルを展開する。

2回目の浦安では設営に手間取る場面があったけど、3回目は明らかにスムーズだった。どの荷物を先に出すか、テントのどの面を上にして広げるか。手順を考えなくても体が動く。

それが嬉しかった。

1回目の TORAMII で「初めてテントが建った」ときの達成感とは種類が違う。あのときの「できた!」という興奮は薄れたけど、代わりに「いつも通りやればいい」という安心感がある。設営しながら、キャンプが少しずつ自分たちのものになってきている感覚があった。

ただ、フリーサイトならではの難しさがあった。すでに他のキャンパーが設営している隙間に入る形になるので、空いている場所を探さないといけない。しかも地面が平らじゃないところもあって、少し場所選びに手間取った。

冷凍食品でいいと思えた日

2回目の浦安ではサムギョプサルを焼いた。肉の買い出し、タレの準備、保冷の管理。美味しかったけど、デイキャンプの限られた時間の中で料理に手間をかけるのが楽しかったかどうか、今ひとつ自信がない。

3回目は冷凍チャーハン、冷凍餃子、焼きそば。スーパーの冷凍食品コーナーで買い出しして保冷バッグに放り込むだけ。マルチグリドルに載せて焼いて、紙皿に盛る。調理の詳しい話は別の記事に書いた

冷凍食品を「キャンプ飯」と呼んでいいのか、最初はちょっと引っかかっていた。キャンプ飯と検索すると、ダッチオーブンの煮込みやメスティンの燻製が出てくる。冷凍チャーハンは明らかに格が違う。

でも外で食べると普通に美味しい。準備がほぼゼロだから、浮いた時間で焚き火を眺めていられる。「凝った料理を作らないと」というプレッシャーから解放されたら、デイキャンプが一気に楽になった。

焚き火は3回目でも変わらない

solotuor焚き火台の炎を風防で囲んだ焚き火

設営は慣れた。料理は手を抜けるようになった。

でも焚き火だけは、1回目から変わらない。

1月の柏は寒い。日が落ちると体感温度がぐっと下がる。焚き火の前にいると顔だけ熱くて背中が冷たい。あの不均一な暖かさは、エアコンの均一な温風とは全然違う。

寒いからこそ火のありがたさが身に沁みる。これは冬にキャンプをやってみて初めて分かった感覚だった。暖かい季節だったら「きれいだな」で終わる焚き火が、冬は「あったかい」という切実な体験になる。

薪を足して、炎が大きくなるのを見る。崩れた薪を焚き火グローブで直す。

設営や料理は回数を重ねると効率化される。でも焚き火は効率化されない。3回やっても同じ時間がかかるし、同じように良い。キャンプの中で唯一「慣れない」部分かもしれない。

帰り道の「来月も行こう」

撤収して車に荷物を積み込んで、帰路。

キャンプ場の駐車場で車のトランクにキャンプ道具を積み込んだ様子

1回目の TORAMII からの帰り道は、初めてのキャンプが楽しかった興奮をずっと話していた。2回目の浦安のあとは「次はこの道具が要る」「あれも買おう」と道具の話ばかりしていた。

3回目の帰りは、スマホで来月の空いてる週末を確認していた。「行くかどうか」はもう議題じゃなくて、「いつ行くか」だけが問題になっている。

気がついたら、デイキャンプが「特別なイベント」から「楽しみな週末の過ごし方」に変わっていた。

3回。たった3回のデイキャンプで、ここまで変わる。最初は「こんなにお金かけたんだから楽しまないと」というプレッシャーが少しあった。テントに2万円焚き火道具に7千円調理器具とテーブルに3万円。合計5万円以上。3回目にはもう金額のことは考えていなかった。

そろそろ泊まりのキャンプも再開したい。寝袋とマットの調査は終わっていて、あとは購入のタイミングだけ。自分はもう買っていいんじゃないかと思っているけど、妻は「暖かくなってからでよくない?」と言っている。春を待つことになりそうだ。