3回デイキャンプをやってきて、キャンプ飯のパターンはだいたい固まってきた。サムギョプサルを焼くか、冷凍食品をグリドルに載せるか。どっちも手軽だし、不満はない。
ただ、ひとつだけやったことがないジャンルがあった。
ご飯を炊く。
キャンプで炊飯と聞くと、なんとなく上級者の領域という気がしていた。火加減を間違えたら芯が残る。焦がしたら一発アウト。YouTube の飯盒炊飯動画は「簡単ですよ」と軽く言っているけど、あれはキャンプ慣れした人だから成立するんだろうと思っていた。
4回目のデイキャンプでアークの森キャンプ場に行くことが決まった。このタイミングで飯盒を買って、試してみることにした。
飯盒にも種類がある
Amazon で「飯盒」と検索して出てくるのは、まずあのそら豆型。兵式飯盒と呼ばれていて、キャンプや林間学校で見覚えのある形。蓋と中蓋がそれぞれ計量カップの代わりになるらしい。YouTube の動画で初めて知った。
他にも丸型の飯盒やメスティンと呼ばれる角型のものがある。メスティンは炊飯以外にも煮物や蒸し料理に使えるらしく、Amazon のレビューでも万能さを推す声が多かった。ただ、「飯盒でご飯を炊く」を一度ちゃんとやってみたかったので、オーソドックスな兵式にした。
選んだのはキャプテンスタッグの兵式飯盒。4合炊き。テントから焚き火台、調理器具まで合わせて5万円以上使ってきたけど、飯盒は2,000円前後。キャンプで炊きたてのご飯を食べたい、というだけの動機で気軽に追加できる価格だった。
キャプテンスタッグ 林間 兵式ハンゴー 4合炊き
焚き火台の上で炊いてみた
YouTube で「飯盒 炊き方」と検索して、何本か動画を見た。どの動画もだいたい同じことを言っていた。
- 米1合に対して水は約200ml
- 30分ほど水に浸しておく
- 火にかけて沸騰したら弱火にする
- 蒸気が落ち着いたら火から下ろして10〜15分蒸らす
手順としてはこれだけ。米を家で研いでジップロックに入れて持っていくと現地の手間が減る、というのも動画で紹介されていた。
焚き火台の上に飯盒を載せて、炊飯開始。飯盒は火にかけると全体が熱くなる。素手では絶対に触れない。耐熱グローブは必須だし、炊飯中はその場を離れないようにした。
最初は何も起きない。火にかけてしばらくすると、蓋の隙間から蒸気が出始めた。チリチリと音がする。
ここからが怖かった。動画では「蒸気が弱まったら火から下ろす」と言っていたけど、弱まったのかまだなのか、いまいち判断がつかない。焦がしたくない一心で、少し早めに下ろした。
蓋を開けるまでの数秒が長かった。
底にうっすらおこげ。芯は残っていない。動画では「飯盒のおこげは醍醐味」と言っていたけど、なるほどこれは悪くない。動画で見た通りの水加減で、初回からちゃんと炊けた。
炊きたてご飯のビビンバ
ご飯が炊けたので、ビビンバにすることにした。
マルチグリドルで肉を焼いて、飯盒のご飯の上にキムチやナムルと一緒に載せる。
2月のキャンプ場は空気が冷たい。その中で食べる炊きたてのご飯は、温かさだけで十分うまかった。冷凍チャーハンも悪くないけど、飯盒で炊いたご飯には「自分で炊いた」という妙な達成感がくっついてくる。妻も気に入っていた。
飯盒炊飯、やってみたら壁は低かった
4回キャンプをやってきて、毎回「次のキャンプで試してみよう」を1個ずつ増やしている。ドリップコーヒーのときもそうだったけど、やる前に想像していたハードルと実際のハードルはだいぶ違う。
飯盒炊飯で一番怖かったのは火加減だった。でも実際は、蒸気の音を聞いて判断するだけ。もちろん今回たまたまうまくいっただけかもしれない。2回目に焦がす可能性は十分ある。
それでも「飯盒でご飯を炊く」をやったことがあるのとないのとでは、キャンプ飯の選択肢の幅が変わる。BBQと冷凍食品に加えて、炊きたてご飯が加わった。次はカレーか、雑炊か。
飯盒ひとつ、2,000円。試してみる価値はあった。