Camp Outdoor Life

春キャンプの虫はいつから?ブヨに刺されたくない初心者が調べた対策グッズ

春キャンプの服装を調べたら、情報サイトの関連記事に「虫対策」が並んでいた。

虫のことは考えていなかった。冬のデイキャンプを4回やってきたけど、虫に困った記憶がない。寒い時期はそもそも虫がいない。春になれば虫が出るのは当たり前なんだけど、冬キャンプしか知らないと実感がわかない。

「虫、嫌なんだけど」と妻。それはそう。自分だって刺されたくない。でも何もしなくていい時期と、対策が必要な時期の境目がどこなのか分からなかった。調べてみることにした。

春の虫は3月末から動き始める

キャンプ系の情報サイトをいくつか見て回った。虫の活動時期についてまとめると、こういう目安らしい。

  • — 気温15度を超えると活動開始。本格的に増えるのは5月以降
  • ブヨ(ブユ) — 3月末〜10月。朝夕の涼しい時間帯に活発になる
  • アブ — 6月〜9月が中心。春先はまだ少ない

3月中旬の今はギリギリ大丈夫そうだった。ただ、暖かい日が続くと虫の活動開始が早まるという記述もある。4月のキャンプなら対策は要る。

YouTubeのキャンプチャンネルでは「3月後半から虫除けを持っていく」と話している動画をいくつか見かけた。都内近郊のデイキャンプ場と山間部のキャンプ場では気温が違うから、場所にもよるだろう。アークの森のような林間サイトは、開けた公園型のキャンプ場より虫が多い傾向にあるらしい。木が多いぶん湿度が高く、虫が好む環境だという。

あとは天気。雨上がりの翌日は水たまりに蚊が発生しやすくなる、というのもキャンプブログに書いてあった。キャンプの前日に雨が降ったら、いつもより虫除けを意識したほうがいい。

ブヨだけは避けたい

虫の中でも、キャンプ系のブログで繰り返し「気をつけろ」と書かれているのがブヨ。蚊とは被害のレベルが違う。

蚊に刺されたらかゆくなる。数日で治る。ブヨは皮膚を噛みちぎって血を吸う。蚊より痛みが強く、腫れが大きくなるという体験談がいくつもあった。アレルギー反応で数日から1週間腫れが引かないこともあるらしい。刺されたというより「噛まれた」に近い。

テーブルの上に並べた虫除けスプレーと蚊取り線香とハッカ油

ブヨの厄介なところは3つある。

朝と夕方に活発になる。キャンプで一番気持ちいい時間帯と被る。朝のコーヒータイム、夕方の焚き火タイム。どちらもブヨが出やすい時間帯だった。

水辺を好む。川沿いのキャンプ場は注意。渓流の近くのサイトはロケーションとしては最高だけど、ブヨのリスクも高い。

足首やふくらはぎを狙う。低い位置を飛んでくる。半ズボンにサンダルで川辺に座るのが、最もやられるパターンだとキャンプブログに書いてあった。

「半ズボン、駄目なの?」と妻。春になると暖かくなってきて半ズボンを履きたくなる。でもブヨ対策を考えると足首は出さないほうがいい。長ズボンと靴下で物理的に肌を隠すのが一番確実な防御になると、複数のサイトで同じことが書いてあった。服装の記事で調べたレイヤリングの話とも繋がってくる。

刺された場合の応急処置についてもキャンプブログで見かけた。毒を絞り出す「ポイズンリムーバー」というツールがあるらしい。ブヨは毒素を注入するから、刺された直後にリムーバーで吸い出すと腫れが軽減されるとのこと。使ったことはないけど、Amazonで800円前後で売っていた。念のために持っておくかどうかは判断中。症状がひどい場合は皮膚科を受診する、というのが大前提。

虫除けスプレーは「ディート」と「イカリジン」がある

虫除けを調べ始めて最初に混乱したのが、成分の種類だった。虫除けスプレーの主成分には大きく2つある。

ディート — 古くからある定番成分。蚊、ブヨ、アブ、マダニなど幅広い虫に効く。ただし12歳未満の子どもには使用回数の制限がある(濃度12%以下の場合)。

イカリジン — 比較的新しい成分。蚊、ブヨ、アブ、マダニに効く。年齢制限なし、回数制限なし。肌への刺激がディートより少ないとされている。

「じゃあイカリジンのほうがいいんじゃない?」と妻。自分もそう思った。効く虫の範囲に大きな差がないなら、肌に優しいほうがいい。ただ、ディートは効果の持続時間がイカリジンより長いという情報もあって、使い分けの基準がまだはっきりしない。

ドラッグストアでよく見かけるのはフマキラーの「天使のスキンベープ プレミアム」(イカリジン15%)。200mlで800円前後。Amazonのレビューを読むと、キャンプでの使用感を書いている人もいた。

もうひとつ、天然成分の虫除けとしてハッカ油がある。北見ハッカ通商のハッカ油はAmazonでも定番で、20mlで1,000円くらい。水で薄めてスプレーボトルに入れる方法がキャンプブログでよく紹介されていた。

ハッカ油のメリットは天然成分であること。デメリットは効果の持続時間が短くて、30分から1時間で塗り直しが必要。こまめにスプレーし直す手間がある。ただ、虫除け以外にもテント内のリフレッシュや暑さ対策に使えるらしい。「1本持っておくと便利」というブログの意見はよく見かけた。

フマキラー 天使のスキンベープ プレミアム ミストタイプ 200ml

ハッカ油は虫除けだけでなく、暑い日にこめかみに塗ると清涼感があるらしい。1本で複数の使い道があるなら、荷物が増えにくい。

北見ハッカ通商 ハッカ油ビン 20ml

スプレーだけでは足りない

キャンプサイトの地面に蚊取り線香が煙を上げている様子

スプレーは肌に塗る個人の対策。キャンプサイト全体の虫を遠ざけるなら、空間を守る道具もあったほうがいい。

蚊取り線香 — 昔からある定番。煙で周囲の蚊やブヨを遠ざける。アウトドア用の太巻きタイプは燃焼時間が長い。テーブルの脚元やチェアの近くに置いておく使い方が定番らしい。1巻き数十円。風向きによっては煙が流れて効きにくいのが弱点。

蚊取り線香は地面に直置きすると灰が散らばる。キャプテンスタッグから蚊取り線香用のスタンドが出ていた。飯盒でキャプテンスタッグを使っているから、ブランドへの親近感はある。蚊取り線香スタンドは1,000〜1,500円くらいで、なくても困らないけどあると地味に便利そう。

虫除けの火を扱う際の注意。蚊取り線香は火を使うから、テントやタープの近くに置かない。焚き火の記事でも書いたけど、ナイロンやポリエステルの近くで火を使うと穴が空く。蚊取り線香も同じ。風下にテントがある配置は避ける。

ここまで調べて、最低限必要な対策を整理した。

  1. 肌を出さない — 長ズボン、靴下、できれば長袖。ブヨは足首を狙う
  2. 虫除けスプレーを塗る — イカリジン系を1本。露出した肌に塗る
  3. 蚊取り線香をサイトに置く — テーブルやチェアの周囲に
  4. 朝夕の水辺に注意する — ブヨが活発な時間帯と場所を知っておく

妻は「スプレーと蚊取り線香だけなら、ドラッグストアで揃うね」と言った。合計で1,000円ちょっと。キャンプ専用の虫除けグッズも売っているけど、最初はそれで十分だと思う。持ち物リストに「虫除けスプレー」と「蚊取り線香」を追加した。

使ってみて足りなければ、そのとき考える。道具も服装も、結局そのサイクルが合っている。