テント設営が怖かった。
キャンプを始める前、YouTubeでテントの設営動画を見た。ポールを何本も通して、フライシートを被せて、ペグを8本打って、ロープを張って。10分くらいの動画で「意外と簡単ですよ」と言っている人がいるけど、初心者がそんなスムーズにいくはずがない。
初めてのキャンプはTORAMIIの手ぶらプランで、設営はスタッフさんと一緒にやった。それでも苦戦した。4回キャンプに行って、ようやく「設営って別に怖くない」と思えるようになった。
1回目 — ポールが何本もあって泣きそうになった
TORAMIIで借りたのはSnow Peakのテント。説明書を見ながら挑戦したけど、ポールが何本もあって、どれがどこに入るのかわからない。
ポールの向きが左右逆だった。テントの形がおかしい。最初からやり直し。
ペグを打とうとしたら、地面が硬すぎてハンマーが跳ね返る。力任せに打ち込もうとしても、ペグの先端が地面に弾かれて刺さらない。12月末の冬場で、地面がカチカチだったのもあると思う。
見かねたスタッフさんがスッと現れてくれた。「ここのポールは先にこっちを通すといいですよ」と教えてもらいながら一緒に組み上げた。自分たちだけでは完成しなかったかもしれない。
ただ、スタッフさんは全部やってくれるんじゃなくて「一緒にやる」スタイルだった。おかげで自分たちで建てた実感は残った。テントが建ったとき、妻と拍手した。自分たちの「家」がフィールドに出現した感動。あれは初回ならではだと思う。
2回目 — 自分たちの道具で初めて建てた
TORAMIIの後に自分たちのテント(Naturehike Village6.0)を購入した。ワンタッチ式のテントで、TORAMIIで借りたSnow Peakのテントとは設営の手順が全然違う。
浦安市総合公園のデイキャンプ場で初めて自分たちだけで建てた。Naturehike Village6.0はワンタッチ式だから、骨組みを広げて持ち上げるだけで形になる。TORAMIIのポール地獄に比べたら格段に楽だった。
それでも「少し苦戦した」というのが正直なところ。ワンタッチで形になった後、ペグを打ってキャノピーポールを立てて前室を作って、という手順に手間取った。テント本体は5分で建ったけど、全体の設営に30分近くかかった。
設営と片付けで合わせて1時間以上。デイキャンプは滞在時間が限られているから、もっと効率よく動きたいと感じた回だった。
3回目 — ようやく「型」ができた
3回目のデイキャンプ(GRAND lodge FIELD)で、設営が安定した。
同じギア構成で3回目。テントの広げ方、ペグの打ち順、キャノピーポールの角度。手が覚えている。妻との役割分担も自然にできた。自分がテントを広げている間に妻がペグとハンマーを準備する。声をかけなくても動ける。
設営から撤収まで含めて、前回より明らかに短くなった。時計を測ったわけじゃないけど、30分かかっていた設営が15分くらいで終わった感覚がある。
「もうキャンプの準備はルーティンだね」と妻。確かに、3回目になると「特別なイベント」から「いつもの週末」に変わる。設営の不安がなくなると、キャンプ全体が楽になる。
3回やって分かったこと
テント設営に「コツ」があるとすれば、キャンプ系のYouTubeで見た3つのポイントが実体験とも一致していた。
同じテントを繰り返し使うのが一番の近道。違うテントを毎回レンタルしていたら、毎回が「初めて」になる。自分のテントを1つ決めて、3回建てれば手が覚える。Naturehike Village6.0はワンタッチ式だから設営のハードルがそもそも低い。
ペグの打ち順を決めておく。テントのどの角から打つか、毎回同じ順番にすると迷わない。キャンプブログで「時計回りに打っていく」と書いている人がいて、なるほどと思った。自分たちも2回目以降はなんとなく「こっちの角から」という型ができていた。
設営場所の地面を確認してから広げる。これはTORAMIIのペグ跳ね返り事件からの教訓。硬い地面、石が多い地面はペグが刺さりにくい。砂利サイトはテントの底面保護も必要になる。広げる前に一度地面を見て、石を避けるだけでもペグ打ちが楽になる。
Naturehike Village6.0 ワンタッチテント 第二世代
あと、ペグとハンマーの質も地味に大事。TORAMIIで借りたペグは付属品の細いもので、硬い地面に太刀打ちできなかった。Amazonでキャンプ用のペグを調べていたとき、鍛造ペグ(鉄を叩いて成形したもの)は硬い地面にも刺さるとレビューに書いてあった。エリステ(エリッゼステーク)やスノーピークのソリッドステークが有名。1本300〜400円で、8本セットだと3,000円前後。
「ペグに3千円?」と妻。気持ちは分かる。でもペグが刺さらないストレスはTORAMIIで経験済みだから、次のキャンプまでに検討するつもり。
エリッゼステーク 28cm 8本セット
設営が「怖い」のは最初の1回だけ
振り返ると、設営の不安が最大だったのはTORAMII(1回目)。2回目で「自分たちでもできる」と分かり、3回目で「もう大丈夫」になった。
3回。テント設営に慣れるのに必要な回数はそのくらいだった。
最初の1回を乗り越えるためのアドバイスがあるとすれば、初回はキャンプ場のスタッフに頼ること。TORAMIIのようにスタッフが助けてくれる場所を選べば、設営の失敗が致命傷にならない。手ぶらプランで初キャンプをしたのは正解だったと今でも思う。
2回目以降は自分のテントで。ワンタッチ式なら設営の壁はさらに低くなる。持ち物リストと合わせて準備すれば、あとは現地で手を動かすだけ。